Yes International School Odawara
神奈川県小田原市にこの春に開校した小学生向け、少人数制のフリースクールです。小田原初のインターナショナルスクールで、探求型のトライリンガル(英語/日本語/プログラミング)教育を実践。地域に学びの多様性や選択性をもたらし、子どもたちの個性を育てます。校舎は木造平家の旧レストランを耐震補強などを含めてリノベーションしました。
近年、全国的に不登校児童が増えている課題のほか、小田原市は人気校に生徒が集中する課題もあり、公立校以外の選択肢という学びの多様性も求められてきました。校舎はコロナ禍で閉店した駅近くのレストランを改修して活用することに。アクセスのしやすさやみどり豊かな庭がある一方で、築年数50年以上の建物には耐震面や温熱面の課題がありました。子どもたちが安心して学べるように検討を重ねました。
ハード面:使えるものはなるべく活かしました。1)学校としての建築計画を整え、2)耐震診断+耐震補強を実施、3)温熱環境の向上、4)無垢材や塗料など内装材にもこだわりながら改修を行いました。ソフト面_改修時:生徒や保護者が改修前の状態を見たり、床塗りWSへの参加など、積極的に校舎づくりに携わってもらい、校舎への愛着を育みました。
ソフト面_運用時:YES横浜校のノウハウを活用した教育プログラムと、小田原らしさ(緑のある教室や地場食材の給食)を生かした運用を実践しています。
2025年4月には新一年生が5名入学。授業中も休み時間も生き生きと過ごしているのが子どもたちの表情から感じられています。平日のスクール業務に加えて、アフタースクールやサマースクールも行う予定です。これからテラスや庭の整備も進み、生徒たちがよりおおらかに過ごせる環境づくりを続けていきます。伸び代のある校舎も生徒たちの成長とともに、ゆるやかに育っていきます。
| 所 在 地 | 神奈川県小田原市 |
|---|---|
| 用 途 | 小学生のためのフリースクール |
| 工 種 | 改修 |
| 構 造 | 木造平屋建 在来工法 布基礎 |
| 耐震補強 | X方向、Y方向とも評点1.0を確保 |
| 建築面積 | 約292㎡(89.5坪) |
| 延床面積 | 約292㎡(89.5坪) |
| 設計監理 | 後藤智揮(後藤組設計室) |
| 構造設計 | 村田龍馬(村田龍馬設計所) |
| 施 工 | 金 星佑(現場監督)(瀬戸建設株式会社) |
| 設計期間 | 2024年8月-2024年11月 |
| 施工期間 | 2024年12月-2025年3月 |
| ごも日記 | 「小田原のフリースクール」編 |
| 仕様概要 | 耐震補強 内壁・天井:キトサンペイント(AEP クロス貼) 床 :バーチ無垢材 |
| 受賞 | 第19回 キッズデザイン賞(2025年) 審査委員コメント:利便性の高い立地でありながら、低層で緑豊かな既存環境の価値を十分に生かすプログラムが提案されている点を評価した。インターナショナルスクールの教育プログラムにふさわしい、平屋レストランのリノベーション手法も特筆に値する。地域に新たな教育の場を生み出す意欲的な試みとして秀逸な作品と言える。 |
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周辺環境に馴染んだ佇まいを継承した校舎。
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のび放題だった庭木を手入れし、防犯に配慮したアプローチ。
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庭からの光が届き、明るくなった玄関ホール。耐震補強壁はみどり色に塗装。
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耐震補強を兼ねた面格子耐力壁。子どもの遊びや飾り付けの壁としても使われています。
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建物中央のメインホール。既存の庭への眺望は活かし、引き戸で出入りしやくしました。
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音楽や体育などイベント時に使うホール。特徴的な傾斜天井は活かしながら耐震補強を実施。
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くたびれていた内装はキトサンペイントで塗り直しました。
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格子耐力壁は105mm角のスギ材を相欠きで納めています。
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個室だった客席を生かした教室。建具や内装はなるべく既存を活かしました。
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こちらの教室は将来中央で分割できるように計画しています。
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英語の授業風景。英語、日本語、プログラミングのトライリンガル教育で少人数の探究型プログラムを実践しています。
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新一年生たちの教室。床や家具の木の香りがします。
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音楽の授業風景。打楽器でリズム感覚を養っています。
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厨房を利用した給食室。将来は一部を理科室として使う予定です。
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改修前_(左)空き家になっていた庭 (右)元の客席
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(左)格子壁で遊ぶ児童たち (右)小田原の食材を取り入れた給食


